皆様、こんにちは。
早良区のDoremi Reiピアノ教室の藤山です。
ご覧頂きありがとうございます。
中央区に、「アクロス福岡シンフォニーホール」というコンサートホールがあります。
通常約1600〜1800席の大きなホールで、近年はバイオリニストの葉加瀬太郎さんや、ピアニストの清塚信也さんなどの公演もあって、クラシック好きな人だけでなく、多方面の若い人たちにも少し身近に感じてもらえるようになってきた、かなと‥。
が、やはり年間の大半は、九州交響楽団をはじめとするオーケストラや室内楽の演奏会がほとんど。
そんな、アクロス福岡シンフォニーホールで、先日、ヴァイオリニストの諏訪内晶子さんとピアニストのニコラ・アンゲリッシュさんのデュオ・リサイタルがありました。
♪オールベートーベンプログラム!生誕250周年によせるその選曲も納得
♯ベートーベンのヴァイオリンソナタといえば「春」ですね
2つの楽器が渡り合う真の二重奏としての特質が生かされた名作!と言われるその「スプリングソナタ」が、第一曲目でした。
1800年頃に書かれた作品です。
18世紀後半の古典派時代、ヴァイオリンとピアノの二重奏ソナタはピアノが主役だったと聞いた事があります。
ヴァイオリンとピアノが対等の関係にあるソナタを追求していた、モーツァルトをはじめとする当時の作曲家達の中でも、それを一段と押し進めたのがベートーベンなのだそうです。
♯二曲目は、ベートーベン宿命の調と言われるハ短調の第7番Op.32-2
「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれたのと同じ1802年の作品。
耳の病からくる苦悩とその克服を通して、この当時のベートーベン自身の方向性をハッキリ示し、同じハ短調をとる、序曲「コラリオン」や交響曲第5番「運命」を先取りする傑作、と言われているそうです。
♯最後は、1803年作曲の「クロイツェル」
フランスのヴァイオリン奏者に献呈されたことから、この通称で呼ばれるようになったのだとか。
二重奏ソナタのあり方の帰結ともいえるような、2つの楽器が相拮抗するスタイルが打ち出されたソナタと言われています。
*以上、当日頂いたプログラムの解説を参照させて頂きました*
この3つの曲を選曲・配置するところからして、さすが諏訪内さん!ベートーベンイヤーにふさわしいプログラムだなぁって思いながら、会場に行きましたら、もっと驚く事が待ってました。
♪言葉に表わせないほどの美しい音楽。それは極上の世界!
まず、上手いとか素晴らしいとか、そういった最上級のどんな言葉も当てはまらないくらい、全てにおいて次元が違うんです。
音楽も演奏もその場の空気でさえも!
ヴァイオリンの弦とピアノの弦が共鳴し合う瞬間、
それが重りあって空気中に舞いあがり、ホールの隅々まで飛んでいくスピード感、
一瞬のズレも感じさせない弓捌きと打鍵の緻密なコントロールの仕方、
自由自在の緩急、テンポ、呼吸
どこを聞いても今までに感じた事のない、まるで雲の上にいるかのような神秘的な感覚になるんです。
その昔、音楽は神様に捧げるためのもの、と言われた時代があると聞きますが、本当に神様と会話しているような、神様との会話ってこんなに美しいのか、と思わずため息が出ちゃうほどうっとり。
演奏会の後は、五感がピカピカに磨き上げられて、研ぎ澄まされ、背筋がスッと伸びたような気分に浸っている自分がいることに気づきました。
やっぱり、異次元空間にいたんですかね?(笑)
皆さんはこんな体験したことありますか?
♪練習・勉強できる環境に感謝して、諦めずに私も続けます!
諏訪内晶子さんは、1990年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝されて以来、国外を中心に活動されていらっしゃいます。
頂点を極めてもなお、研鑽を積まれるからこそ、誰にも真似できない自分だけの音、表現方法を身につけて、聴く人見る人にこれだけの感動を与えるのですよね。
‥え?こんなに感動したのは私だけ??
じゃないですよ〜、きっと!!(笑笑)
私も今現在も、先生に師事しておりますが、人と同じことをしていては意味がないと、教わっています。
もちろん、諏訪内さんと同じようにはなれっこありませんが、何事もここまででいいや、等と諦めず、今の自分に足りないものを正しい方向性で補う、という考え方、捉え方で、ムリなくムダなく時間を積み重ねて、自分自身を磨き続けていこう、と改めて心に思った演奏会でした。
Doremi Reiピアノ教室(早良区)では、無料体験レッスンを随時受け付けております。
当教室にご興味をお持ちくださった方は、是非一度無料体験レッスンにお越し下さい。
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